7日、GMOインターネット株式会社(GMO)が2018年上半期に向けて、ビットコインのマイニング(採掘)事業を展開することを発表した。
ビットコインのマイニングは高度な演算処理性能を持ったコンピューターと膨大な電力消費、排熱の処理を要するため、これがハードルとなり国内での事業化は困難であった。
GMOはこれの実現に向けてパートナー企業と提携し、7nmプロセス技術を活用した最先端の半導体チップ(マイニングチップ)の開発を行う。また、北欧に次世代マイニングセンターを設置することにより、地熱・水力などの再生可能なエネルギーを使い、クリーンかつ低コストな電力調達を行い運営をしていくとしている。
具体的な時期は未定だが、今後の事業展開の予定としてクラウドマイニングのサービスも予定しているという。このサービスでは主に次世代マイニングセンターへの設備投資をすることで、マイニングに成功した際の報酬を出資者に分配される仕組みとなる。
この他にも、今回開発しているマイニングチップを採用したマイニングボードの外部への販売も検討しているという。
また、今回のマイニング事業で採掘されたビットコインはGMOグループのGMOコインに供給し、グループ全体で仮想通貨市場の活性化、流動性の向上を目指している。
国内でも注目されるようになってきたビットコインなど仮想通貨のマイニングだが、国内では電力確保や設備などにコストがかかるため収支が合わず、事業としての成立が難しいことで一部のファンが個人的に行っているイメージが先行しつつある。
GMOのような大手インターネット企業が先導して、マイニング事業を展開していけば、日本の企業にとってもマイニング事業参入の機会が増えてくるかもしれない。今後の展開に期待されている。
参考:GMOインターネット