このところ話題の渦中にあるイーサリアム(ETH)。相場動向についても、さることながら、主に次のステップである「メトロポリス」のハードフォークに期待が高まっている。

当初、話にあがっていたイーサリアムのメトロポリスのハードフォークは9月中を予定しているとお伝えしたが、それと反し、イーサリアムのコア開発側では、メトロポリスの正確なリリース日をいまだ確定としていないようだ。ここにきて、コア開発グループの公開会議では、従来の予定では9月ころのリリースとしていたが、現在も開発中ということで、先送りの可能性も高いという。

イーサリアムは4段階のバージョンに分けて開発が進められているが、現在のホームステッドは2段階目。メトロポリスは3段階目にあたるが、ホームステッドとの互換性を失った際にはさらに新しいソフトウェアとして、ByzantiumとConstantinopleという2つがリリースされる予定も考えられており、これによってリリースが遅れる可能性もあるとの見方がされている。

現段階では、EIP(Ethereum Improvement Protocols)のシステムを確立しているということで、次のステップとなるメトロポリスへの移行は準備できているとのことだが、テスト段階ということもあり、ハードフォークの日程を調整する必要もあるようだ。

このテストは8月末から9月初旬にかけて行われる予定で、テスト期間は4週間ほど。本リリースに至るまでには今しばらく猶予が必要なため、早くても9月末ないしは10月ころになる可能性も考慮されている。

メトロポリスのリリースに期待が高まる中、イーサリアムは価格も堅調に推移させており、26日現在、1ETH/3万6,000円ほどの価格が付いている。10月にハードフォークとなったとしても、おそらく大幅に下落するということは考えにくいが、メトロポリスのリリースへ向けての進捗も含め、今後の相場動向も慎重に追っていきたい。