本日8月1日、以前から議論されてきたビットコインの分岐(ビットコインキャッシュ、BCCのハードフォーク)だが、もともとは中国のマイニング企業Bitmainのジハン・ウー氏により、UASF(BIP148 )の対抗策として打ち立てられた案だった。

しかし、NYA(ニューヨーク協定)によって提案されたBIP91(Segwit2x)が大きく支持を集め、これが実行されるとなると、今度はジハン氏はビットコインキャッシュに関与しないという主旨で消極的な姿勢を見せた。これにより、ビットコイン保有者など市場を混乱に招いたが、予定通りにハードフォークが行われれば今夜日本時間で21時20分に分岐される。

これはあくまで予定とされており、各取引所によっても扱いは異なる。また、ハードフォークは起こらないとする意見も見られ、ビットコインが分岐しない場合は価格が高騰するとの見解もされる。

本日1日12時ではビットコイン、アルトコイン(オルトコイン)ともに堅調な相場で、時価総額上位の主要銘柄の多くは前日(24時間)比でプラスとなっている。とくにビットコインは1BTC/2,863USD(約31万6,000円)と、24時間の比較で5%の上昇が確認される。

ビットコインを保有していれば、同量のビットコインキャッシュを配布されるといった取引所が多く、これを目的に駆け込みでビットコインを買い集めるという方も多いようだ。さらに、ビットコインキャッシュ保有後に即売却を考えている方と、長期でホールドしたいという方の二手に意見が割れている。

ビットコインキャッシュについては、現在様々な意見や情報が入り乱れており、ユーザー、マイナー、取引所など事業者など立場によって見方も異なるため、言及は控えたいが、いずれにしろ今夜ハードフォークが行われれば、ボラティリティが拡大するとの予測が強い。ここで稼ぎたいと過度の期待は危ないかもしれない。

今、ビットコインを保有している方は、ビットコインキャッシュの価格がどう付くか多く話題に上がっているが、最悪のケースも考えた上で慎重に取引を行いたい。しばらくは11月に予定されている分岐の話題も多かったが、本日は終日ビットコインキャッシュの話で持ち切りになりそうだ。市場では今後の動向が注目されている。