SBIホールディングスとSBI Ripple Asiaが取りまとめている「内外為替一元化コンソーシアム」に三井住友銀行と、ゆうちょ銀行が加わることが11日、分かった。これにより国内の銀行はメガバンク3行を含め合計61行。国内最大規模の連合体となった。
近年、テクノロジーの発達により、さまざまな送金サービスが増えている。海外送金では主に越境ECや企業間などの決済に需要が多い。しかしながら、時差によるものや、為替の変動で着金まで時間がかかっていたものも少なくない。
今回の送金システムは仮想通貨の根幹技術であるブロックチェーン技術を用いて、24時間のリアルタイム送金を実現させる。また、この決済プラットフォームには「RCクラウド」というリップルを活用したシステムを使うことになる。
この「RCクラウド」は今年3月には実証実験も成功しており、商用利用に向けてさらなる検証を進めているという。また、「内外為替一元化コンソーシアム」は引き続き金融機関の参加を受け付けており、さらに規模を拡大していくことが想定される。
これは、仮想通貨リップル(XRP)の市場においても前向きな材料とも考えられる。リップルはここ数ヶ月の間、乱高下を続けており、足元の相場も不安定と見られているが、国内大手銀行がリップルのネットワークに賛同していくとなれば、まだ一般的には知名度の低いリップルも国民的に認知され、送金に使われる機会も増えてくるとの見方もされる。
仮想通貨リップルの相場は本日11日12時時点では1XRP/20円前後を推移しており、時価総額1兆円を下回った。リップル以外の通貨も軒並み相場を下げており、市場全体が低迷に向かっているように見られ、歓喜とも悲鳴ともとれる声が散見される。
しかしながら、まだ成長段階にある仮想通貨市場。「XRP to the Moon」とリップル界隈では話題となっている昨今、リップルは仮想通貨市場を照らす月となるのか?今後の相場動向が注目されている。
参考:SBIホールディングス