仮想通貨のライトコイン(LTC)がここ2日(7月2~3日)、暴騰し破竹の勢いを見せている。相場を上げている理由としてさまざまな要因が考えられており、その中でも大手Amazonが決済に対応するといった内容の情報が出回っている。

Amazonへの、ビットコインやライトコインで決済ができるように対応を求める署名活動などはネット上でも見られる。長期的に見れば導入される可能性はゼロではないが、現状ではすぐに決済に対応するとは考えがたい。

中には決済に対応することを前提においてライトコインを買うといった声も散見されるが、所謂フェイクニュースで価格を吊り上げたいといった思惑から、このような情報が出回っていると見られる。また、ライトコインの開発者のチャーリー・リー氏もこのことをTwitterでフェイクだと否定している。

Amazonが公式でビットコインやライトコインの決済に対応するといったアナウンスも見られないため、聞きかじった情報で便乗するのは非常に危険だ。先日もイーサリアム(ETH)の開発者が自動車事故で死亡したというフェイクニュースが拡散され、これを真に受けた一部のイーサ保有者が投げ売りをすることもあった。

ライトコインがこの煽りを受けて買いが集まっているのか、それとも8月1日のビットコイン分裂問題の先行きが不透明なため、比較的安全とされるライトコインへの買いが集中しているのかは判断できないのが現状だが、まだ発展途上で情報の少ない仮想通貨に投資をしていく上で、間違った情報に振り回されないためにも、ご自身で真贋を見極めていただきたい。

概ねだが、ライトコインの相場は2日に1LTC/4,400円から3日には1LTC/4,600円前後と推移し、4日には1LTC/5,700円ほどまで高値を付けている。「金のビットコイン、銀のライトコイン」などと言われ、方方からの注目度も高いライトコインだけに今後の相場動向から目が離せない。