6月2日に1XRP/37円ほどの高値を付けたリップルだが、ここのところ相場をじりじりと下げてきている。高値で掴んでしまった投資家も少なくなく早くも悲観視する声も散見される。早まって狼狽売りをしている方もいるが、少し待ってみるのもひとつの手だ。

というのも、過去の相場動向に注目したい。今年5月17日に1XRP/45円近くまで値を付け、その後10日間かけて下落。5月27日には1XRP/23円ほどまで下げた。5月31日まで25~23円ほどを推移し、その直後わずか2日間で37円まで高騰し、話題となった。ここからしばらく低迷が続いており、現在も回復の兆しは見えず、打つ手がないと“リップラー”たちは嘆いている。

長期的な目線で考えれば現在の相場も4月の3~4円と比較し、充分高騰していると言える。それも危険なほどに。先の40円前後で掴んでしまった方は少々手厳しいが、リップルだけではなく、仮想通貨自体が発展途上の市場であり、ビットコインやイーサリアムに注目が集まっているものの、著名な投資家たちは口を揃えてバブルを危惧している。

とくにビットコインは危ないと常々言われながらも1BTC/30万円前後で踏みとどまっている印象だ。イーサリアムはここのところ1ETH/4万台まで上昇を演じているが、どこまで伸びるのか見ものだ。これはビットコインバブルに乗り遅れた投資家やビットコイン、その他アルトコインから鞍替えをして資金が流入しているとの見方が強い。

ビットコインの8月1日のUASFに備えたリスク分散や、仮想通貨取引所での扱いが多いため、イーサリアムに買いが集まったとも言われているが、リップルも候補としてありえなくはない。Googleが出資しているというのもリップルのシステムをかって将来性を見通してのことだ。今後、価格を取り戻す可能性はおおいにあるだろう。殺伐としている仮想通貨界隈、眉間にしわを寄せてチャートにかじりつくのも悪くはないが、長期では高騰しているのだから、あまり悲観することはない。今回の下落は調整と見られる。今後、リップルの明暗はどうなるのか、相場動向からますます目が離せない。