ビットコイン(BTC)を筆頭にここ最近、仮想通貨関連の動向に大きく注目が集まっている。国内外問わず、トヨタやJPモルガン、バンク・オブ・アメリカなど多くの世界的企業が仮想通貨のネットワークシステムに着目するなど、国際送金や決済の新しい手段としても活用を見出されている。
ここにきて、元MozillaのCEOであり、プログラミング言語JavaScriptの生みの親でもあるブレンダン・アイク氏がwebブラウザ「Brave」上で構築されたブロックチェーンベースの広告プラットフォームで使われる仮想通貨「BAT(Basic Attention Token)」を発行した。ICOでは、わずか24秒間で約3,500万ドル(約38億円)を集めたというからスゴい。これも今までのアイク氏の実績があってのものだろう。BATは現在10億枚が発行されており、15億枚を上限としている。
ブロックチェーンはイーサリアムを利用しており、広告プラットフォームで使われるというのが面白い。簡単に言うと「Brave」のブラウザ上で広告を見ると、いくらかBATが手に入るという仕組み。ネットサーフィンをしているだけでもBATが支払われるとは、投資業界のみならず、広告業界を巻き込んでの新しい形の仮想通貨だ。現在、国内の取引所ではまだ対応していないので、今すぐ欲しいという方は国外での取り引きとなる。既に大きく値を上げているが、新しい仮想通貨が多数ある中でもBATには期待してもいいだろう。
6月4日に一般公開されたばかりなので、新しいアルトコインを探している方は買ってもいいかもしれない。ただ、新規銘柄ということで、相場もあって無いようなもの。今はかなり安く手に入るが、その分乱高下のリスクは高い。公開直後ということもあり、投機として大口で購入をしている投資家も多いが、価格上昇が落ち着いて一段落するまで様子見をしてからの方がリスクは回避できるだろう。
発行者が発行者だけにBATには各方面から注目が集まっているが、投資家のみならず、言語ファンはとくに見逃せないのでは。まだ公開して2日だが、今後の相場動向に期待の声が多く集まっている。