ここのところ、ビットコイン(BTC)の高騰が市場の注目を集めている。取引所も増え、スマホ1台あればFXなどもできるため、手軽さも手伝ってのことだろう。投機だと分かっていても稼げるとなれば、危険な橋を渡ってでも買ってしまうのが人間の心理。こうしている今も値を上げているのだから、考え方によってはむしろ、チャンスとも言える。目の前にチャンスがあるのに買わない理由も見当たらないのが現状。あくまで売りのタイミングさえ間違えなければの話だが。
高騰つづけるビットコイン、まだこれから稼げるか?
いちかばちかの投機として資産を捻出し、大きく勝負に出ている方も多く、そのほとんどが利益を上げているようだ。しかし、この1週間だけでもかなり値を上げているので、これから買うというのは出遅れた感も否めない。また大幅に下落するようなことがあれば、その後様子見で買いもありかもしれないが、現状での短期勝負は危険だ。
それであれば、なにもビットコインにこだわる必要はない。その他にも仮想通貨は多数種類があるので、過去のチャートを吟味し、今からでも狙えそうな銘柄を探したほうがいいだろう。
イーサリアムやリップルも人気だが、買いの気配は?
仮想通貨自体、まだ市場規模も小さく、取り引き自体も他の金融商品(仮想通貨を金融商品とするかは別として)と比較しても少ないので、相場動向も極めて粗い。メジャーなところだと、イーサリアム(ETH)や、リップル(XRP)といった仮想通貨がビットコインと合わせ3強と言われ人気だが、これらもこの数ヶ月で急激な値上がりをしているので、今から大きく稼ごうと思ったら難しいかもしれない。値を下げてきたら買いの気配かも知れないが根拠なく投資するのは危険だ。
とはいえ、ビットコイン、イーサリアム、リップルが伸びていないということでは決して無い。動かせる資金がそこそこあり、手堅く長期投資を考えるのであれば買ってもありだ。しかし、少額から始めて大きく稼ぐたいのであればこういった銘柄よりも取り引きが少なく、これから上昇気流に乗りそうなものを選びたい。
その他のアルトコインを狙っていくのもアリ?
他の投資家たちも同じことを考えているので、そうそう都合よく条件が良い仮想通貨が見つかりはしないだろう。なので、1点に集中して投資するよりも、ある程度認知されている通貨をいくつかピックアップして分散した方が安全だ。
仮想通貨の市場はまだ成長過程にあり、これからもちょっとした材料で急騰する可能性が高い。日本国内初の仮想通貨、モナーコイン(MONA)は4月1日では6円ほどで推移していたが、セグウィットの採用決定を発表した後に400%以上値を上げ、4月18日には24.7円ほどまで高値を付けた。ライトコイン(LTC)も同じくセグウィットの採用決定の発表後に130%ほど値を上げた。
仮想通貨の市場規模が小さいため、買いの材料に価格が左右されやすいのが現状だ。しかし、こういった高騰は一時的なケースが多いため、売り切るタイミングを見誤ってしまうことも少なくない。仮想通貨市場全体の相場動向を見渡しておく必要がある。何も材料がなく。勘や思いつき、行き当たりばったりで銘柄を選んでいたら、ヤケドをしてしまうので注意が必要だ。
あくまで、投資をすることが目的ではなく、投資をして稼ぐことが目的だ。とくに買いでもない仮想通貨を買っても、いくらかまぐれあたりはあるだろうが、安定して稼ぎ続けるのであれば、それでは続かないだろう。そういうことであれば、まだ買わないほうが良い。
また、さまざまな仮想通貨が世に出ているが、中には詐欺まがいのものもあるので、注意が必要だ。主にセミナーや知人からの紹介といった形でICO前の購入を勧められるパターンでの被害が多く見られる。取引所も信用できるところを選びたい。多くのアルトコインが「次は我こそが」とビットコインの座を狙っている中、次はどのコインが世間を騒がしてくれるのか、今後も仮想通貨の相場動向から目が離せない。