仮想通貨(暗号通貨)と聞くと、スマホユーザーの皆様は何を思い浮かべるだろうか?

「ビットコイン(BTC)」「リップル(XRP)」「イーサリアム(ETH)」などが代表的なところだが、あまり知られていないものも数多く、ゆうに1,000種類以上存在する。スマホユーザーにとって身近なものであれば、課金をすることで、ゲーム内のガチャやアイテムの獲得などに使われるゲーム内通貨も広義で言えば仮想通貨に含まれるだろう。

ビットコインバブルは、まだ続く?

仮想通貨は主にネットで利用されるため、国内では流通する場や機会が少ないことから、投資対象として見られがちだ。今月25日には1ビットコインが過去最高となる34万円台まで値をつけたが、その後3日続けて下落。27日には20万3千円台まで値を下げた。それでも2016年末ころは10万円ほどで推移していたので、現状25万円前後で取引されていることを鑑みると、今後もちょっとしたきっかけで乱高下する可能性はおおいにあるだろう。

所謂“ビットコインバブル”を期待する声も多く見られる。値動きが激しいため、その分波に乗れなかった場合はリスクが高い。ビットコインは、まだまだ動くであろうし、オススメではあるが、先日の乱高下もあったため、どうしてもハイリスク・ハイリターンは否めない。先日の乱高下については、日本での仮想通貨に対する法整備が進んだことで、投資対象として資金が流れたことが主な原因として考えられている。現在、大手家電量販のビックカメラで利用できるようになり、LCCのピーチでも年内には航空券の決済に使用できるようになる予定なのでこれから購入者が増えることは必然の流れではないだろうか。

今は市場規模も小さいため投機として考えられるのが一般的だが、このように今後、国内でもビットコインが利用できる場が増えれば、それに応じて購入者も増え資金が流入するため、値上がりを期待する声も多く見られる。また、今年7月からは仮想通貨を買う際の消費税がなくなるので、7月以降はさらに取り引きも活性化するだろう。しかし、今がバブルということは懸念しなければいけない材料も多い。

現状では、あくまで投機でしかない

また、投資対象として上述したが、その理由として変動率が著しく高いため。とくに仮想通貨に対し、利益を求めるようでなければ、値が下がってもさほど気にしなくてもいい。例として、日本円を1,000万円分持っているとしよう。そこで、どこの国が相手でも構わない。円安になったところで、日本国内でしか円を使わないのであれば、とくに気にならないはずだ。円以外の外貨に投資しているのであれば話は別だがそうでない限り、いちいち値動きを気にする方は、ごく少数だろう。相当執着心が強い方でなければ損したなどと思わないはずだ。かと言って、値下がりしているのを目の前に長期保有をしていればあっという間に塩漬けになってしまう可能性もあるので、そこは投資対象としてみるのか、他の通貨と同じ扱いで買うのか、個人の感覚の違いになってくるが。

ビットコイン採掘はもう遅い?

仮想通貨は中央銀行での管理がないため、台帳管理など複雑な計算をしなければならない。そのため多くのコンピューターの力を借りることによって計算をしているのだが、これがまた面白い。

マイニング(採掘)という方法での取得だ。マイニングは簡単に言えば計算のお手伝いのようなもの。膨大な量の台帳の計算をスーパーコンピューターなどでし、その報酬として仮想通貨を取得できるのだが、やるとすればそれなりの覚悟が必要だ。超ハイスペックのプロセッサを搭載したコンピューターと排熱処理の設備、それを24時間稼動させるとなると、途方もない電気代が掛かってしまう。それと釣り合う報酬をなかなか得られないというのが現状のようだ。とくに日本は電気代が高いので、電気代が安い国で採掘をしたいところだ。目標金額にもよるが、これからビットコインの採掘は厳しい。何もビットコインだけにこだわらずに他の仮想通貨を狙っていくのもありだろう。

日本ではあまり馴染みがない印象の仮想通貨だが、「ビットコイン買うとしても、投機として」ネットではこのような意見が多い。ビットコインに限らず過去のチャートを見れば、そんなことは明らかだ。今後、投機としてではなく仮想通貨が表立って多くの人に利用される時代はくるのだろうか。

投資家のみならず、多方面からも注目が集まっている。