29日5時40分ころ、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、隠岐諸島から約300キロメールの排他的経済水域内の日本海に落下したことが分かりました。

以前から変わらない北朝鮮の挑発行為。日本海に落下という表現が正しいのか、北朝鮮がわざと狙って本土に着弾しないように発射しているのかは北朝鮮側が知るのみですが、ひとまず、人的、物的な被害には及んでいないということで、それだけは救いだったのではないでしょうか。

ここ最近、増えている北朝鮮のミサイル発射ですが、より動きが活発化し、菅官房長官が「圧力をかけていくことが必要」などと言っていますが、今更?という気もしないでもありません。はっきり言ってしまえば、遅すぎるのでないかと思います。北朝鮮としては、日本の領海や領土に着弾しても、人的被害が出なければ実質ミサイル打ち放題といった、考えなのでしょうか。

日本国内に着弾するおそれがある場合に発動するといわれている「Jアラート」も島根の方で発動されなかったようですから、あと300キロメートルずれて隠岐諸島に着弾していたら住民などに対する、人的被害は免れないでしょう。ネットでもこれに対する指摘が多く見られます。

なぜ、Jアラートが鳴らないのか?国民保護ポータルサイトではこのように説明

国民保護ポータルサイトでの説明を見る限りでは、内閣官房ではJアラートの発動基準として、“日本の領土・領海にミサイルが落下する可能性があると判断した場合”にJアラートを発動することとしています。つまり、着弾しないと判断された場合はJアラートは使わない。ということです。ですので、今回ミサイルが落ちた排他的経済水域では、そもそも発動しないのです。政府も今回のミサイル発射は日本の領土・領海に落下しないことを事前に察知していたのでしょう。

もし、領土などに着弾のおそれがあれば、Jアラートが発動され、国民に情報が行き渡るとしていますので、ネットやSNSでは多くの不安・不満の声が見られますが、今回鳴らなかったと騒ぐのは、不適切かもしれません。「排他的経済水域に落下するおそれがある時にも知らせておくべきだ」という意見もありますので、今後政府が、Jアラートの発動のタイミングを変更する可能性もあるかもしれませんが、現状ではこのような対応ですので、鳴らなかったからといって、焦る必要はありません。むやみにJアラートを発動させ過ぎても国民の混乱をまねくといったところでしょうか。あまりビクビクしながら生活するのも精神的に疲れてしまいますので、政府を信じて安心して生活しましょう。

万が一に備えてスマホの設定をもう一度確かめて

北朝鮮も、簡単に日本の領土内にミサイルを着弾させるようなことはしないと思いますが、改めて、スマホの設定を確認し、Jアラートを受け取れるようにしておく必要もあります。個人では核シェルターを購入するのはハードルが高いかと思いますので、自宅周辺や職場でJアラートが鳴った際に、直ちに行動がとれるよう、近辺の地下街や頑丈な建物などをあらかじめ調べておくなど、万が一の避難先を頭に入れておくこともオススメします。

参考:国民保護ポータルサイト