ここ数日間、猛暑日がつづいています。まだ5月半ばですが、こう暑い日がつづくとアイスでも食べて涼みたいものですよね。このたび、タカラトミーアーツが井村屋の人気アイス「あずきバー」の専用かき氷器、「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を完成させ、6月29日に発売されることが明らかになりました。「あずきバー」といえば、とにかく固くて有名。あのカチコチのアイスをふわふわのかき氷にするということですから、道のりは険しく、失敗を何度も繰り返し、ようやく完成させたとのことです。

なぜそこまで固いのか?

「世界一固いアイス」とも言われるあずきバーですが、その固さの秘密は、原材料にあります。「あずき」、「砂糖」、「コーンスターチ」、「塩」、「水あめ」のみで作られており、あずきたっぷりのため、気泡が入りにくいため、あのような固さになるとのことです。また、アイスを柔らかくする添加物を使用していないことも固さの秘訣であり、美味しさの追求の果てにあの固さになったとのことです。硬度計測でサファイアよりも固い数値を叩き出した逸話は有名です。

かき氷器完成までの戦い

「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を完成させるまでの道のりは、容易ではなかったようです。第1号機から第5号機まで失敗をつづけ、しかし、あきらめずに挑戦しつづけた結果、商品化にいたったとのことです。

第1号機では「強力バネタイプ」で、2本の強力なバネで固定。2人掛かりであずきバーをセットするというものでしたが、削っている途中でバネの力が足りなくなってしまい、半分ほどしか削れないというもので失敗。

第2号機では「上ハンドルタイプ」で、ハンドルと連動させたギアにより、下へあずきバーを押しこみ刃を回して削るというものでした。しかし、ハンドルが非常に重く、井村屋の担当者にプレゼンテーションをしている最中にハンドルが折れてしまい、その後の修復でも試作機が故障し失敗。

第3号機では「サイドハンドルタイプ」で、横にハンドルを付けることで、回転の負荷を軽減したものでしたが、今度はあずきバーの固すぎたために、余計ハンドルが重くなってしまい、回すことができずに失敗。

第4号機は「頑丈&三枚刃タイプ」で、刃を3枚にすることで、一度の回転で削れる量を増やしたもの。しかし、これも刃を増やしたために、その分抵抗が増え、さらにハンドルが重くなってしまい失敗。

第5号機は「スティック引き抜きタイプ」で、今までの試作機ではスティックが削るときの抵抗になっていたので、スティックを抜く専用パーツを作成。さらに、スティック引き抜き後のあずきバー削り器のギア比などのバランスを調整。この5号機でより完成に近くなったとのことです。

苦節を乗り越えついに完成!井村屋も驚きの声

第6号機「スティック引き抜き金属刃タイプ」では、第5号機でのまとまった仕様をさらに使いやすく、コンパクトにし、各パーツの調整やあずきバーの固さに負けないよう、クラッチを実装。また、最後まであずきバーを削ることができるように押す部分のパーツも改善し、ついに、あずきバー1本をすべて削れる「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」を完成させました。

これには井村屋の担当者も驚きの声を隠せず、まさか本当に機械を完成させるとは思っていなかったとのことです。タカラトミーアーツが機械完成に向けて挑戦し続ける姿を見て、ドキドキハラハラしたようです。削り上がったかき氷は、ふわふわでふんわりとあずきの味わいが広がり、格別に美味しさと、井村屋も太鼓判をおしています。

早くもネットでは話題に

この「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」の商品化に向けて、ネット上でも大きく話題となっています。「しょうじきちょっとほしい」、「これに牛乳かけて食う 」、「絶対うまいだろ」、「ノーベル賞ものだわ」、「これは購入待った無し」といった発売に向けて期待する声や、「おじいちゃんしか買わない」、「ああ、これ年寄りが好きそう」、「歯が弱くなって食べられなくなった層向け」といったお年寄りによさそうとする声も見られます。また、「俺は普通に食べたい」、「そのまま食うのが1番美味いだろ」といった、かき氷にしないほうがいいという意見も見られます。あずきバーの楽しみ方は人それぞれありますが、たまにはこういった新しい食べ方を楽しんでみるのもアリではないでしょうか。

スマホからでも購入可能

「おかしなかき氷 井村屋あずきバー」は6月29日発売予定。希望小売価格2800円(税別)、本体の他に、ぬけるんバー1個と取扱説明書1枚が同梱されています。カチカチのあずきバーも美味しいですが、今年の夏はいつもと違うふわふわ食感のあずきバーも試してみてはいかがでしょうか?スマホからでも購入予約できます。

参考:おかしなかき氷 井村屋あずきバースペシャルサイト