自作のマンガや同人誌、雑誌などを投稿し、共有しあう無料サイト、「フリーブックス」が2017年5月3日、突如閉鎖となりました。同サイトは表向きは自作のものを投稿し、共有しあうという建て前でしたが、実際は自作のものを自ら投稿するユーザーはほぼ皆無だったとのことで、その大半は有名なマンガや雑誌を不法に提供していたとのことです。
著作権に抵触する可能性もありながら、無料で人気マンガが読み放題ということで、たびたびネット上では問題視されることも少なくありませんでした。確かに、利用者からすれば無料でマンガや雑誌が読めるのは便利だと思うかもしれません。とくに若年層のユーザーなどで、マンガを買うお金が無かったり、購入を検討しているものを一時的に読めるというのは救いとなっていたかもしれません。スマホで手軽に読めるというのも大きい要素だったのかもしれませんね。
しかし、扱っていたものが違法に提供されていたのであれば、著作権の侵害にあたる恐れもあります。これは法律の問題なので、司法の判断に委ねるとして、ネット上やSNSでは同サイトの閉鎖によって大きく話題となっています。
「フリーブックス閉鎖は大ダメージ」、という元ユーザーとみられるものや、「本は買えよw」、「図書館っていうところにいくと無料で本が借り放題らしいよ」といった正当な意見、「フリーブックスの移転先あるやん」といった第2のフリーブックスをすすめるような声も見られます。このような違法に著作物を提供するサイトは数多くあり、「フリーブックス」だけに限った話ではありません。
しかし、ユーザーからすれば、どのサイトが安全でどのサイトが違法かの判断は難しいところですよね。ですので、どうしても読みたいのであれば、こういったサイトを利用せずに、図書館で借りれば無料で読めますし、金銭的に余裕があれば、書店で現物を購入をするか、書籍アプリなどで読書を楽しんだほうが健全です。少なくとも、マンガを楽しむのであれば、それを作った著者や出版社に敬意を払うべきではないでしょうか。