東京メトロは2017年4月29日、朝5時半ころに北朝鮮がミサイルを発射したとの報道を受け、同日朝6時7分ころ、全線で10分ほど、運転を見あわせました。東京メトロでは、北朝鮮によるミサイル発射がJアラートや報道などで伝えられたときは電車の運転を見合わせる方針だったとのことです。
ミサイルについてどのように対応するべきかは、非常に難しい判断ですが、ミサイル発射からしばらく時間がたってから電車を止めたことなど、対応が遅かったことや、既に報道でミサイル発射が失敗していたにも関わらず、電車の運転を止める必要があったのか、などといった点にもネット上では多くの意見が見られます。
しかし、政府も国民保護ポータルサイトで説明しているJアラート発動の流れと、行動の指示通り、弾道ミサイルが落下した際には頑丈な建物や地下街へ避難するよう注意喚起をしているので、人々が地下鉄になだれ込んできた際に万が一、通常運転をしていたら事故にも繋がりかねません。北朝鮮がミサイルを発射した際には約10分で国内に着弾するとのことですから、発射後、約40分ほどしてから運転を止めたことは対応が遅いと言われてしまうかもしれませんが、安全第一で対応するという姿勢は、間違いではないと言ってもいいのではないでしょうか。
東京メトロは、今回の件を受けて、今後同様のケースがあった際にはJアラートが発動した時にだけ、電車の運転を見合わせることになりました。また、Jアラートは大手3大キャリアであればエリアメール・緊急速報メールで受け取ることができます。報道だけを頼りにするのではなく、有事に備えて、スマホでもJアラートが受け取れるように今一度、端末の設定を見直しておくことをオススメします。MVNOやSIMフリーなどの場合は受け取れない可能性も考えられているため、各端末の販売元に確認をしてみてください。
もし、受け取れない場合はヤフーが無料で提供しているiOS/Android対応のアプリ『Yahoo!防災速報』で受け取ることができるので、お手持ちの端末に入れておくことをオススメします。無事に平穏な日常生活を過ごしたいのはもちろんですが、万が一、ミサイルが着弾するような事態になっても、パニックを起こさないで冷静な対応を心がけたいですね。