ブラジル税務局(RFB)の最新のレポートによると、ブラジルでの暗号通貨の購入記録が伸びていると報じられている。何らかの暗号通貨を購入した企業が9月に40,161社を記録した件で、10月には更に記録を更新し、41,817社にも登ったという。

ブラジルでは財務の一部として暗号通貨を導入する企業がますます増えてきている。一方で、同レポートによれば、個人の暗号通貨取引は減少し続けており、2022年6月以来の最低レベルを記録した。

この動きは、市場の低価格を利用して機関投資家が自己資金の一部として備蓄をしていることを示唆しており、10月までの数字であることを加味すると直近のFTXの破綻による下落は含まれておらず、今後の動向にも注目が集まる。

10月にブラジルで最も多額の決済が行われたトークンは、米ドルペッグのステーブルコインであるUSDTで、約18億ドル相当が取引された。

10月22日に暗号通貨サービスプロバイダーのSmartpayは、ブラジルのATMプロバイダーであるTecbanと機能を統合し、消費者が24,000を超えるATMでUSDTと法定通貨との変換ができるようになったことも後押しをしているという。

また、ビットコインも依然として人気を示しており、取引回数の部門ではUSDTをおさえて1位を記録。次いで2番目に、ブラジルレアルのステーブルコイン・BRZが使用された。

レポートによればこれらの取引は主にFTXを通じて行われており、このボリュームが他の市場へ吸収されるかどうかも、今後の動向としては注目だ。