アメリカ版「マネーの虎」でおなじみの「シャークタンク」で司会を務めるケビン・オレアリー氏が暗号通貨空間に差し迫った大きなパニックイベントについて警告を発した。また、暗号通貨価格はまだ底を見ているとは思わないと述べている。
ビットコインを始めとする主要暗号通貨は4月から大幅な下落を続けているが、この3週間ほどは凪の構えを見せている。こういった状況に対してオレアリー氏は自身のYouTubeチャンネルで今後の見通しを語った。
インタビュー形式で綴られた動画では、ビットコインの価格がどこまで下がるか、市井で噂され1万3千ドルまで下がるのが妥当かと尋ねられた際に「底がどこにあるのか知ることは不可能です。」と回答し、「私たちはまだ底を見たとは思わない、そして私はそれについて別の見方をしている。」と述べた。
オレアリー氏は、彼の過去の経験を参考に、従来の債権、従来の株式、不動産、代替資産クラスなど、どのような場合でも、パニックイベントが起こることで底値を見ることができると語った。
そしてオレアリー氏曰く、暗号通貨市場ではいまだパニックイベントは発見できていないという。
暗号通貨貸付のVoyagerが先週、破産を申請したこと引き合いに出したが、Voyagerの規模ではパニックイベントとなるには小さすぎるため多くの人々にとって無関係だったと述べた。しかし、次に何が起こるかはわからないが、近く底を見る日がやってくるだろうと予測している。
一方でオレアリー氏は、規制当局が暗号通貨ポリシーを策定することで、機関投資家たちから数兆ドルが暗号通貨に殺到するとも予測し、暗号通貨がS&Pの12番目のセクターとなることを信じていると語っている。