ブラジル中央銀行は現在提案されている中央銀行デジタル通貨(CBDC)である「デジタルレアル」の実装に関するパイロットテストを実施することを確認した。ロベルト・カンポス・ネト社長はこのテストでCBDCの固定供給が含まれ、今年の後半6ヶ月に実行される予定と述べた。

ネト社長はこのデジタルレアルは銀行のバランスシートを壊すことなく通貨のデジタル化を進める方法だと語り、準備金移転システムに利用される見通しを述べた。

ブラジルの暗号通貨もまた支払い方法としてよりも投資資産として見られているとネト社長は説明しており、より多く暗号通貨が採用されていくことでこれが変わっていくことに期待をにじませている。

ブラジル中央銀行は昨年3月にCBDCのガイドラインを制定し、デジタルレアルプロジェクトを進め、今年3月になりさまざまなセクターで提供する可能性のある機会を提示するように設計されたプロジェクトを作成できる47の提案から9つの機関を選択した。

また、統一された暗号通貨の法的枠組みを承認するための立法面でも進捗を見せており、議会では新たな法案が今後数ヶ月以内に承認されることが期待されており、このパイロットプログラムが実施されればブラジルが南米におけるCBDCプログラムの先駆者となる可能性があると指摘されている。