国内メッセージングアプリの雄「LINE」がNFTマーケットプレイスをローンチした。約40,000点のNFTが順次提供され、9000万人のLINEユーザーに対してNFTの門戸を開いた。

LINE NFTは水曜日に立ち上げがアナウンスされ、運営はLINEの暗号資産、およびブロックチェーン事業を担うLVCが行う。現在日本でのみ利用可能なNFTマーケットプレイスとなっている。

40,000点におよぶNFTの中には芸能事務所・吉本興業による限定NFT動画「よしもとNFTシアター」やアニメ作品「機動警察パトレイバー」などが含まれ、翌日には音楽グループ「ずっと真夜中でいいのに」がLINE NFTを利用して単独公演への来場者限定でNFTの無料配布を行うことが発表された。

日本国内から利用可能なNFTプラットフォームはすでにいくつかサービスが開始されているが、これほど大規模なコンテンツホルダーたちとのコラボレーションで幕を開けるのはLINEならではと言えるだろう。

LINE NFTの発表によれば、ユーザーは購入したNFTをLINE Bitmaxウォレットに保存することが出来るという。

また、BitmaxウォレットへはLINEアプリからアクセスでき、日本で約9000万ユーザーを誇るLINEアプリを通じて、ユーザーはLINEのフレンドとNFTを便利に通信することが出来る。

開発したLVCは「LINE Blockchain Designed For Everyone」のコンセプトを強調し、今後は「ユーザーの日常生活に実用化できるNFTなどのブロックチェーンサービスや技術を提供する」ことを目指していると語った。

2月には楽天もNFTマーケットプレイスを立ち上げ、今後はNFTのP2P取引を提供していくとも発表しており、日本にもNFTの波が押し寄せてきそうだ。