ドバイ首長国は暗号通貨セクターを規制するための最初の法律を採用し、暗号通貨と関連するサービスプロバイダーを監督するための専用の規制当局VARAを水曜日設立した。

ドバイの首長であるムハンマド・ビン・ラシド・マクトム氏はTwitterで「目標は、仮想資産の未来をグローバルに設計する上でのキープレイヤーとしてUAEとドバイの地位を確立すること」と述べた。

ドバイを含む7つの首長国からなるアラブ首長国連邦(UAE)の副大統領兼首相を務めるマクトム氏がUAEに先立ち自身が首長を務めるドバイでUAEに先んじて監督当局を設立した形となる。

この法律は暗号通貨を規制する最初の法律として採用され、マクトム氏は「私達は規制、ライセンス、およびガバナンスの観点から、世界で最高のビジネス環境の開発を監督する独立した機関を設立した」と説明した。

VARAは暗号通貨とトークンの取引と発行を監督する任務を負い、また暗号通貨サービスプロバイダーの承認と規制も担当する。さらに受益者の個人データに対する最高水準の保護を確保する必要があると定められ、価格操作を防ぐために取引を監視する。

この法律により暗号通貨と法定通貨との交換、および暗号通貨間の交換を提供する暗号通貨プラットフォームはVARAの承認を受ける必要があり、規制の対象となり、暗号通貨カストディアンもまた規制対象となる。

新たな法律は国営の金融フリーゾーンDIFCを除くドバイ国内全域で有効となり、DIFCの規制当局であるドバイ金融サービス局DFSAは、独自の暗号通貨規制に取り組んでいる。