Meta社の元従業員幾人かで立ち上げたスタートアップAptosが、スケーラブルなブロックチェーンシステムを構築するための資金調達で2億ドルの調達に成功したことを明かした。戦略的資金調達ラウンドで行われた投資には著名なベンチャーキャピタルが名を連ねた。
Facebookを手掛けるMeta社は暗号通貨Diem(旧Libra)への取り組みも行ってきたが、規制に阻まれ2月に発行の断念を正式に発表した。Aptosのメンバーは12月にMetaを離脱し、独自のブロックチェーンシステムの開発に専念しており、今回の資金調達ラウンドでTiger Global、Katie Haun、Multicoin Capital、3 Arrows Capital、FTX Ventures、Coinbase Venturesといった著名なベンチャーキャピタルから合計2億ドルの調達を果たし、一挙にユニコーン企業のちいを確立した。
Aptosはこの資金を利用して、よりスケーラブルなブロックチェーンを構築すると述べ、ユーザーが法外な料金を支払うことなく信頼して利用できるものと説明している。現在のブロックチェーンシステムも同様の目標を掲げているが、Aptosチームはまだ改善の余地があると信じていると述べた。
AptosのCEOであるMo Shaik氏は「私達の目標は世界最大のブランドやテック企業と協力して、大衆向けのweb3エコシステムを実際に構築することです。」と語っている。
現在のブロックチェーンが抱える課題としてスケーラビリティが挙げられる。イーサリアムは価値が高騰するに伴い、手数料も法定通貨比で高額になり、ユーザーの流出につながっているという。