実業家のイーロン・マスク氏が月曜日、自身のTwitterを通じて北米のビットコインマイナーと対話をし、ビットコインマイニング評議会の設立に合意したことを発表した。

対話の場はMicro StrategyのCEOであるマイケル・セイラー氏によって主催され、ロンドン証券取引所に上場するマイニング企業Argo Blockchainや北米を代表するデジタル資産マイナーであるBlockcap、その他Core Scientific、Galaxy Digital、Hive Blockchain、Hut 8 Mining、Marathon、RiotBlockchainなどの幹部が参加した。

セイラー氏によれば会議ではマイナーの使用するエネルギーの透明性を促進し、世界中で注目を集める持続可能性イニシアチブを加速させるためのビットコインマイニング評議会の設立の同意が得られたとしており、評議会によりマイナーのエネルギー報告を標準化し、市場を教育および成長させるための組織となると語っている。

評議会に対して新たな利権団体になりうるのではないかといった指摘もあがっているが、Argo BlockchainのCEOであるピーター・ウォール氏は評議会がビットコインの機能性を損なう意図はなく、業界で持続可能なエネルギー慣行と透明性を促進したいだけだと語った。

また、ガイドラインによりSDGs達成のための自主規制を行いはするが、クリーンエネルギーによってマイニングされた「クリーンコイン」とその他の「ダーティーコイン」のような区分は支持しないと強調した。

マイニング評議会ではビットコインの機能性を尊重し、「ビットコインのコードやブロックサイズ、またはビットコインの性質の変更に関連することについては話していない」とも述べた。

カルテル化やオイルショックの引き金となったOPECを引き合いに出し、評議会はOPECの始まりではなく、より環境に優しい慣行を促進したいだけであると語った。