スペインのバレンシアに拠点を置く暗号通貨取引所Criptanが旅行者のトラブルに対する保障に暗号通貨を利用できるようスペインの旅行関連法律協会Wings to Claimと契約を結んだことが報じられた。
Criptanは旅行関連のインシデント処理に特化したプラットフォームを整備し、保障を受ける資格のある顧客は希望に応じて暗号交換プラットフォームを通じてビットコインなどの暗号通貨で保障を受け取ることができる。
比較的交換しやすい通貨であるユーロで受け取るかビットコインで受け取るかはケースバイケースと言えそうだが、自国法定通貨よりもビットコインで保障を受けたほうが即座に利用がしやすく助かる場面というのも想定される。
Criptanは観光・ホテル部門で採用が進む暗号通貨の増加傾向に遅れを取りたくないと語っており、Wings to ClaimのCEOであるCarlos Corbalán氏はデジタル資産の安全性と、外貨両替の回避などに関わるユーザーのメリットを述べ、保障プロセス全体を通して即時性とセキュリティなど、クライアントへ適応することが主目的であると強調した。
旅行予約サイトTravalaは2020年11月に前年比503%の収益増加を報告し、すべての予約のうち72%が暗号通貨で支払われ、ビットコインが最も人気のある選択肢であると述べられており、グローバルな場面で多くの暗号通貨が活躍していることが伺える。