米経済メディアForbesの発表する世界の長者番付リストに12人の暗号通貨関連ビリオネアがリストされた。Forbesによる長者番付は1987年から毎年3月に発表されており、2021年度版では2020年版に比べ暗号通貨関連のビリオネアが3倍になった。
かつては日本の西武グループで知られる実業家・堤義明氏が世界で最も裕福な人物としてリストされたことでも知られる同長者番付だが、近年はIT関連が上位の多くを占める形となっており、今年も昨年に引き続きAmazonのJeff Bezos氏が推定資産1770億ドルの世界一裕福な人物として紹介されている。
Besoz氏に続くのが3位に僅差で勝利した推定資産1510億ドルのElon Musk氏で、Musk氏は宇宙開発のスペースXや電気自動車のTESLAでも知られる一方、暗号通貨へ多大な関心を寄せTESLAの決済通貨としてビットコインの導入予定やその準備のために多額のビットコインを購入するなど2020年にも暗号通貨関連で大きな話題を作った人物の一人であるが、直接的に暗号通貨事業へ関わる人物が12人ビリオネアリストに挙げられた。
暗号通貨取引所BinanceのCEOでCZの愛称で親しまれるChangPeng Zhao氏や著名なベンチャーキャピタリストTim Draper氏など、合計12人の暗号関連ビリオネアがリストアップされたがこのリストから漏れているであろう有力な暗号関連人物として注目されているのがサトシナカモトだ。
サトシナカモトがビットコイン立ち上げ期にマイニングしていたビットコインを現在資産として換算すると590億ドル相当になると見られている。
こういった暗号資産を数多く所有する人々を含めるとForbesの長者番付にリストされていない暗号通貨関連のビリオネアは想像以上に多い可能性が指摘されている。
また、今後はビットコイン上場投資信託(ETF)が承認される可能性があり、Coinbaseのような企業がより頻繁に公開され、暗号経済の規模がさらに大きくなれば、2022年には更に多くの暗号通貨ビリオネアが生まれてくるだろうと言われている。
参考:Forbes