クレジットカード大手VisaのAl Kelly CEOは、火曜日に公開されたPod Castで暗号通貨が5年以内にメインストリームになる可能性がある予想を述べた。また、暗号通貨が決済の主流となる中で、Visaが更にその中心にいられるように取り組んでいるとも語った。
Pod CastのホストAlan Murray氏とEllen McGirt氏から最近の暗号通貨の価格の上昇とVisaのクレジットカードビジネスについて質問された際にKelly氏は「暗号通貨を2つに分類したい」と語り、デジタル・ゴールドとも呼ばれるような投機的な資産とデジタル通貨の2種類を挙げた。
Kelly氏はVisaではビットコインを前者の暗号通貨に分類しているとし、こちらのカテゴリーではVisaの資格情報で暗号通貨の購入を有効にすることと、第二に、暗号通貨を法定通貨へ変換するためのウォレットと協力し、世界中にある約7000万のVisa加盟店で使用できるようにする、2つのことに取り組んでいると説明した。
そして、デジタル通貨としての暗号通貨こそが新しい支払手段になる可能性が高いことを指摘し、世界中を見渡せば新興市場においてその傾向が見られると語っている。この分野においてもVisaが多くのプレーヤーと協力していることを説明しており、約35のステーブルコインと協力関係にあることを明らかにした。
また、今回提示した5年後の流行についての保証ができるわけではないが、暗号通貨の激動はVisaにとって無関係ではないことを強調し、これまでの「商品やサービスのための支払手段」であったVisaのビジネスモデルを新しく「グローバルな資金移動」にしていく展望も明かした。