大手仮想通貨取引所のバイナンスは、シンガポールにて開かれた「Binance super meetup」内にて、世界中にある全180種類の法定通貨に対応する計画だと発表した。

10月24日にナイジェリアの法定通貨ナイラでの取引を開始し、10月30日にロシアの法定通貨ルーブルで入金が可能になる事を発表。11月5日にはウクラナイの法定通貨のフリヴニャとカザフスタンの法定通貨テンゲの受付をする事を伝えているように近頃はバイナンスが各国の法定通貨に対応したと言うニュースが続々と入ってきていた。

そして今回、全180種類の法定通貨に対応するという新たな発表をし、業界中から注目が集まっている。

バイナンスのCEOを務めるチャンポン・ジャオ氏は「6ヶ月から9ヶ月ぐらいのスタンスで、この計画を進めたい」とコメントを寄せており、法定通貨建ての数を拡大することで、仮想通貨市場の普及を目指している。

バイナンスは今年の夏に中国政府のデジタル法定通貨計画に関する報告書を提出し、チャンポン・ジャオ氏はツイッターで中国の中央銀行は仮想通貨業界に好影響を与えていると考えを述べている。

中国は仮想通貨の規制が緩和されそうな雰囲気が最近でてきており、事実マイニングは解禁された。とは言え、自国の法定通貨の価値が下がると危険視して仮想通貨の取引を禁止している。

しかし、これからデジタル人民元も発行される予定となっており、中国政府とはこれからより良好になっていると踏んでいるのだろう。

ちなみにバイナンスが世界の全法定通貨に対応する理由としては、バイナンスの流動性を法定通貨のユーザーにアピールする狙いがある為と言われている。

バイナンスのビジョンに思いを馳せながら、これからの情報に待ちたいところである。