不正ログイン検知サービスを提供するカウリスは9日、仮想通貨取引所大手のビットフライヤーが不正ログイン検知サービスの「FraudAlert」を導入したと発表した。FraudAlertは不正利用での端末レベル、口座レベル、IPアドレスレベルで検知することができるとされている。

同サービスはなりすまし行為に加えて、昨今急増している架空名義の口座開設、さらに口座の転売やマネーロンダリングのトンネル口座の検知に対応している。これまで10社を超える企業に導入されており、その中には金融会社・証券会社・通信キャリアも含まれている。

これらの検知システムはあらゆるデバイスに対応しており、PC用WEBブラウザだけでなく、モバイルブラウザ、スマートフォンアプリにも対応しており、さらに大きなメリットとして同社のサービスを導入する事業者間同士で、悪意のあるアクセスや過去に他社で不正利用に使用された端末を捕捉することもできるため、FraudAlertを導入する企業が増えてくれば、業界全体で不正アクセスに対するセキュリティを向上することができる。

今後、仮想通貨を含んだキャッシュレスに日本全体が向かっているため、最近は特に不正アクセスによる被害が数多く報告されているので、カウリスは仮想通貨交換業者や金融機関・クレジット事業者向けに特に力を入れてサービスを展開していくとしている。

同社のサービスを多くの企業が採用していくことで今後さらに国内のセキュリティが大幅に強化されていくため、導入に前向きな企業が多く現れることが期待される。

参考:CAULIS