アメリカのニュージャージー州の空港近くにあるスポーツバーが、ビットコインとライトコインの両方で支払えるようになったと言うニュースがTHE DAILY HOLDから発表された。その店の場所柄、空港から多数の外国人が訪れ、ドルではなく仮想通貨で支払いを行っていると言う。
なお、2018年9月に分散型決済システムのPaytomatが仮想通貨促進のために、3万店のバーやナイトクラブなどが参加しているアメリカンナイトライフ協会と手を組んだことで、それらの店舗でのPaytomatでの支払いや、店舗側はPaytomatでの売上を法定通貨として受け取ることを円滑に可能にした。
こういった事情からバーなどでの仮想通貨利用の下地は出来上がっている部分もあり、先の空港近くのスポーツバーに関しても国内外から多くの人が好印象を示している。
また、日本においても福岡県に拠点を置くブロックチェーンデベロッパー企業のNayutaが、地元福岡のバーでライトニングネットワーク技術を用いた決済を今年の5月に1ヶ月間試験導入したことなども知られている。その他にも2017年12月にはNEMをプッシュした「nem bar」や、2018年7月には心斎橋にて仮想通貨をテーマとした「ADA BAR ~A2~」といったバーが開かれたように、ナイトライフと仮想通貨の相性は国を問わず良好であるのかもしれない。
国際旅行の際に為替にかかる手数料や、元の通貨へ戻せなかった小銭は一部記念にはなるかもしれないものの、殆どの場合で歓迎されるものではないだろうが、仮想通貨を決済手段として使用する限りはこういったことは起こらないのだ。現在、日本でバーにいる外国人が仮想通貨で支払うという光景は珍しいものかもしれないが、受け入れ側のインフラが不足しているだけで、特に海外との接点に位置するような場所では潜在的な需要がもしかしたら追い越してきている可能性もあるのかもしれない。