経済ジャーナリストであるマックス・カイザー氏は先日、ビットコイン(BTC)が今週15,000ドルを超えると発言し話題となったが、今度はビットコインの一強が始まる事を予想している。

それに伴い、アルトコインとハードフォークの時代が終わるとし、アルトコインをビットコインに変換することを推奨している。

ビットコインに対して強気発言をしているのには理由があり、ビットコインのドミナンスは80%に向かっており、アルトコインは死ぬことになるという。

仮想通貨データサイトで有名なコインマーケットキャップによれば、仮想通貨市場全体の時価総額が約32兆2,563億円に対し、ビットコインの時価額が約22兆205億円となって、現在約68%となっている。

この時価総額に対して今と変わらない状況であれば、ドミナンス80%の時点で時価総額が約25兆円、ビットコインの流通量で割ると、1BTCあたりの価格が約140万円になると見られる。

現在1BTC価格が120万円超であるため、現実的に不可能ではない数値とも見られる。

一方、ビットコインと似たような特徴として知られているライトコイン(LTC)に関しては半減期前だと言うにも関わらず、価格推移が変わらない事から、ライトコインよりビットコインに人々は注目している事もわかる。

南米ベネズエラにおいては米国からの経済制裁のためにビットコイン購入量が過去最高を記録したにも関わらず、ライトコインに関しては反応を示していない事から、通貨危機の対象としてはビットコイン一強が今後も続くと見られる。

さらにフェイスブックの独自仮想通貨であるリブラが発行されることに対しカイザー氏は約百種類ものアルトコインは不要になるとも発言している。

フェイスブック上でありとあらゆる流通がリブラによって可能になれば、わざわざ人々はその他にアルトコインを利用しようとは思わなくなって来ることだろう。同氏の発言により市場が過去反応を示したこともあり、今後も注目とも言えよう。