リップル社が出資しているスタートアップ企業であるXRPL Labsの創設者であり、仮想通貨リップル(XRP)が使えるアプリケーションを次々とリリースしているWietse Wind氏。

同氏が新たに開発を進めているXRPバンキングアプリである「Xumm」の画像を公開した。

Wind氏は、2019年4月に銀行ライセンスを取得するための取り組みを行っていることを明らかにし、現在開発が進められているXummは銀行口座としての役割を果たすアプリケーションとして伝えられている。

通常、仮想通貨を保管する方法としてウォレットアプリを利用するのが主流だが、今回のアプリは誰もが簡単に使える銀行アプリとしてアプリ上で金融機関との接続なしに、ユーロ、米ドル、XRPやその他通貨を保有できるのが大きな特徴となっている。

公開された画像によれば、アプリケーション上にて資産の送受信、取引履歴確認、さらに連絡先の管理などもできると記されていることから、利便性においても他のウォレットに比べ優位に立っていると言えるだろう。

また、XummはXRP元帳で発行された任意の通貨を処理することができるため、残高を確認し資金を任意の通貨にて送信することができると言う。

これは銀行を必要としない、XRP元帳とILP(Interledger Protocol)をベースにしたバンキングアプリで、ある意味、銀行業務を今後このXummにて行えるようになれば、銀行キラーとしての役割を果たすために既存の金融機関は焦りを伺わせる事態へと進ませることにもなりかねない。

さらにWind氏はこのアプリは誰でも簡単に利用できるよう設計されているとも語っている。

今年4月には実店舗にて簡単にXRP決済サービスを導入する事ができるXRPaymentsと呼ばれるアプリもリリースされている事から、XRP環境は確実に広がりを見せていると言えるだろう。

参考:Wietse Wind(twitter)