大手仮想通貨取引所BINANCE(バイナンス)が、今後2ヵ月以内に独自のステーブルコイン「Binance GBP」を発行することを明らかにした。

同取引所の最高財務責任者(CFO)であるWei Zhou(ウェイ・ジョウ)氏がブルームバーグからの電話取材に対し明らかにした。これにより新たなマーケットができることで関係者から注目されている。

詳細はまだ明らかとなっていないが、ステーブルコインと言えば、裏付けとされる預金が必要になるために、英ポンド(GBP)をまずどの銀行に預金するのかが焦点となり、その後預けた預金の利子を得て収益化を図ると説明している。

また、同氏はバイナンスGBPの他に米ドルに連動したステーブルコインを発行するかについての問いに対しては、発行する予定はないと伝えた。既に多くのステーブルコインは米ドルに連動している通貨が多いためにあくまで競争的に捉えようとはしない様子だ。

ジョウ氏は、同社の目標としてユーロや円など世界のより多くの通貨で安定したコインを利用できるようにすることを語っており、世界中の人々の様々な面の法定通貨使用している状況がステーブルコインに反映されるべきと考えていることを明かした。

ビットコインなどボラティリティの高い仮想通貨に比べ、ステーブルコインを発行するのであれば、裏付けとしている預金があり、関係省庁に対してもいくらかネガティブな印象を和らげる可能性も考えられるだろう。

バイナンスGBPが発行されることで、法定通貨マーケットに並ぶ、ステーブルコインマーケットの形成に意欲的な姿勢が伺える。

参考:Bloomberg