仮想通貨取引所に対し、また警戒感や不信感を覚える出来事がおきた。
ポーランドの仮想通貨取引所であるコインルームが業務停止後、顧客資金と共に姿を消したことがわかった。
ほとんどの顧客は返金されておらず、資金の一部しか引き出せなかった人もいることを現地ビジネス系ニュースサイトのマネー.plが報じた。
マネー.plによれば、2016年設立のコインルームが業務を一晩停止し、今年の4月に顧客の資金とともに消えたと言うメールを読者の1人から受け取ったという。
何人かの顧客は自分の口座アカウントに最大6万ズウォティ(約170万円)を入金してたという。
ある顧客は仮想通貨ビットコインを2.005BTC(約162万円相当)を失い、他の顧客は電子メールをコインルームに送り、その2日後にコインルーム本社に行ったという。
そこに受付の女性はいたが、社内には誰もいないと主張し、その代わりに受け付けの女性は会社の誰かに電話し、詳細を残すように頼まれたものの、誰も連絡をよこすことはなかったと明かした。
この件に対し、ワルシャワの地区検察庁の広報のウカシュ・ワプチンスキー氏は、仮想通貨取引所を介した決済サービスの提供と言う不正行為に関し、コインルームに訴訟を起こしたことを明かした。
さらに地区検察庁は、他の犠牲者も把握していると言っている事から、今後さらなる進展に注目したいと言える。
ICOによる詐欺事件が以前は多かったものの、最近では取引所における不正流用などネガティブ材料も出てきている事もあり、まだ仮想通貨は安心して利用出来る環境とは言えないのが現状と言える。
そのために日本は規制を厳しくしたものの、最終的には顧客に対してメリットが大きいと言えるだろう。取引所における不正が多くなっている事もあり、分散型取引所DEXの利用やハードウェアウォレット需要がますます増えていく事だろう。
参考:Money.pl