ビットコインの価格が高騰している要因について関係者が予想している中、ビットコイン(BTC)がアルゼンチンのペソ建てで過去最高を更新した。

アルゼンチンは現在ハイパーインフレの懸念が高まっている事もあり、ペソ安が進行しており、人々がビットコインを避難先、もしくは今後の生活を支える面での救世主としている可能性がある。

27日現在ではビットコインは約39万2,000ペソに到達しており、2018年1月につけた過去最高値を更新している。さらにBTC/ペソの取引高も右肩上がりに急増しており、人々が投資とは別に生活面にてビットコインが役に立とうとしている。

アルゼンチンがハイパーインフレに陥りそうになっていると懸念材料として持っている理由に法定通貨であるペソへの信用不安がある可能性がある。

ペソは3月末の時点で対ドルに対し過去最低を記録し、アルゼンチンの中央銀行も今年のインフレ率見通しを上方修正した。

さらにマーケットに友好的と言われ、高い人気を獲得していたマクリ大統領の支持率も低下している。

今年10月にはアルゼンチンの大統領選が控えており、フィナンシャルタイムズによれば型破りな政策で有名なクリスティナ・フェルナンデス前大統領が再び権力を握る可能性もあると言われ、アルゼンチン国内において大きな潮目を迎えようとしている。

通貨危機を迎えようとしているアルゼンチンが国の復旧にビットコインが一役買う可能性もあることから、今後場合によってはビットコインで整備された国へと変化していく事も考えられる。

今後のアルゼンチンの状況によってさらにビットコイン価格に影響をもたらすことは間違いないだろう。