リップル社のソリューションでも使用されているInter Ledger(インターレジャー)を開発しているKava LabsがXRP、BTC、ETHなどの仮想通貨を分散化された状態で瞬時に交換できるウォレット「Switch(スイッチ)」をリリースした。
今回はベータ版としてのリリースだが、今後取引所経由での他の仮想通貨交換をしている投資家にとっては利便性やコスト削減にも結び付くことも考えられ、利用者は増加していくと見られる。
主要な3種類の仮想通貨の取り扱いとなっているが、今後ERC20トークンもサポートされることから多くの資産が統合されるだろう。
Kava Labsの公式発表によれば、Switchは分散型取引所、DEXの問題を解決するため、支払いや取引が完了するまで少しづつ送金を行う仕組みを採用していると説明している。
このような新しい仕組みを採用する事で、超高速スワップにおける交換、ブロックチェーン間の相互運用性、さらに資産の完全な自己管理が実現しているとしている。
仮想通貨間の取引では0.1ドル(約11円)ととても割安で、資産を前払いすることでリアルタイムな交換を実現している。
簡単かつ安全に安価な手数料で瞬時に交換できるようになることで、一般投資家やさらにアービトラージを狙っている投資家や仮想通貨トレーダーも好んで利用していく事だろう。
しかしまだベータ版であることから、Mac、Windows、LinuxとPC向けにテストネットとメインネット、両方サポートされる形をとっており、スマートフォン向けにはまだ時間を要している。
さらに現時点でのバージョンでは最大20ドル(約2,200円)までの取引が可能となっていることから、高額の取引をしたい人は複数回にわけて利用する形となっている。
今後このようなサービスが出てくることで、既存の取引所は顧客の囲い込み、さらに同サービスを採用してくることも考えられ、仮想通貨取引、さらに決済分野においても利便性が向上して行くだろう。
参考:AMB CRYPTO