米ドルと連動したステーブルコインを手掛けているReserve(リザーブ)の共同創業者兼CEOである、ネヴァン・フリーマン氏は各国の中央銀行はいずれ通貨をトークン化(CBDC)すると予測をし、それによってステーブルコインの需要はなくなるとは見ていないことを伝えた。

さらにステーブルコインは中央銀行が発行するトークンよりプライバシーの点において有利であることも強調している。

フリーマン氏は15日にニューヨークにて開催されたコンセンサス主催のイベントの公開討論会に出席した。

その中でモデレーターで法律事務所サリバン&ウスターのパートナーであるジョエル・テルナー氏が質問を投げかけた。

「なぜ銀行が国家の通貨を単純にトークン化して、法定通貨に裏付けされたステーブルコインサービスを廃業に追いやれないのか?」

これに対し、フリーマン氏は「プライバシー面を指摘し、中央銀行は実際にはトークン化したいと考えている」と答え、さらに「プライバシーが提供できないことが課題となっている」と発言した。

この理由としてトークン化された資金の取引履歴や所有権を追跡したいと考えていると指摘している。

実際に、私たちが銀行側に個人情報を伝え、それによって関連サービスを受けているために、もしプライバシー面で銀行側が確保できなければ、個人や企業に対しての囲い込みが難しくもなる。

現在、プライバシー面にてどのように確保していくのかについて、ステーブルコインの性質がさらに注目されていくことにもなるだろう。