メッセージアプリのカカオトークを展開している韓国のインターネットサービス大手、カカオが昨年立ち上げたブロックチェーン部門であるグラウンドXが開発している分散型アプリケーション(DApps)に特化した独自のブロックチェーン、クレイトンのメインネットを公開することを明らかにした。

先日、米ニューヨークで開催されたコンセンサス2019の中で明らかにし、公開日は6月27日になるとしている。

現在、カカオはメッセージアプリのカカオトーク以外にもゲーム・コンテンツ・金融・モバイルサービスなど韓国市場のシェア96%を獲得している。

グラウンドXは、昨年10月にクレイトンのテストネットを立ち上げたことを発表しており、主にDAppsを簡単に開発することができるチュートリアルとツールキットを提供していた。

このプラットフォーム上ですでに様々なアプリケーションが構成されており、複数のサービスで利用できるKLAYトークンやトークンを安全に保管するためのKlaytnウォレットの他に知識共有コミュニティであるBLASQなども発表している。

現在はテストネット公開の時点だが、さらにパートナー企業を拡大するとしている。今後ヘルスケアやデータ共有、さらに金融や動画配信も検討しているために巨大なプラットフォームができつつある。

このような流れに対して、似たような流れを生み出しているのが、日本でメッセージアプリを展開しているLINEだ。LINEも独自トークンLINK Pointを発行し、DAppsのアプリも徐々に増やしている。

他のメッセージアプリのテレグラムもブロックチェーンを開発しており、今後メッセージアプリはさらに進化をしていくと見られる。

グラウンドXは日本に拠点を構えていることもあり、さらにマーケット展開を韓国、日本、アジアにしていくことだろう。

参考:Tokenpost