投資アドバイザーで富裕層向けに資産運用なども行っている著名投資家のMarc Faber(マーク・ファーバー)氏はこれまでビットコインに対して懐疑的な見方をしてきたが、最近その考えが変わりつつある。

海外メディアのCASHによるインタビューにてビットコインへの投資は推奨はしていないものの、自身が今年2月下旬にビットコインを購入した事を語った。

「ビットコインが送金の標準になることは確実ではありませんが、可能性はあります。」

ファーバー氏が世間に知られるようになったきっかけとして1987年に起きたニューヨーク株式市場の暴落や日本の株式市場のバブルなどを予測、警告し、見事的中させた事がある。

ファーバー氏がビットコインに対する懐疑的な考えを改めたきっかけとして、仮想通貨ウォレットを提供しているXapo(ザポ)の創設者であるウェンセス・キャサレス氏との議論を行っている間に仮想通貨について詳しく知りたいと思った経緯があるという。

さらに2017年末に220万円ほどの高値だったビットコインが今では40万円近くまで値下がりしていることで購入に踏み切ったとも言っている。

また、ファーバー氏のニュースレターを読んでいる若い読者から、ここ最近ビットコインを買うように強く勧められていたとも付け加えており、周りからの発言や助言からの影響が大きかったとも言える。

しかしファーバー氏自身、アナリストでの才能は健在でありビットコインに対して怪しさを感じていたのも無理もない。

ファーバー氏はビットコインに投資を行うのであれば失う覚悟ができている金額だけ投資すべきだと慎重な態度を示しているが、ビットコインが普及していけばまたこの考えも変化していく事だろうか。今後の同氏の動向にも注目したい。

参考:CASH