“オマハの賢人”と呼ばれ、投資の神様として知られているウォーレン・バフェット氏が改めてビットコインに対して否定的な意見をした。
CNBCのインタビューの中で、「ビットコインは妄想であり、嘘つきを引き寄せる。」とコメントをした。さらにビットコインに対する考え方について変わったのかというインタビュアーからの問いに対しバフェット氏は即座に「ノー」と回答した。
バフェット氏がビットコインに対して否定的な見方をしているのには理由があり、ブロックチェーン技術は重要だと考えつつも、ビットコインには固有の価値が無いとの見解をしている。さらにビットコインは何も生産することなく、基本的には妄想に過ぎないとしている。
バフェット氏は過去にも「ビットコインは価値がある資産ではないため、評価することはできない。」と発言し、「価値があるという考えはジョークだ。」と一蹴している。
ビットコインに否定的な見方をしているのはバフェット氏だけでなく、米大手銀行JPモルガン・チェースのCEOであるジェイミー・ダイモン氏も同じ見方を示している。ダイモン氏は過去、ビットコインが高値圏にあったとき「ビットコインは詐欺」といった発言をしていた。
バフェット氏およびダイモン氏は企業価値を米ドルの法定通貨を元に査定している状態だが、今後ビットコインによる非中央集権によるフェアな企業価値として見られるようであれば、本来の人々から必要としている価値が直にその企業を見ることになるだろう。
米ドルはあくまでも国が関わって成り立っているところもあり、IMF、国際通貨基金などを通さずに、グローバルな目線で価値を示すのにはビットコインの仕組みが有効だと言える。
バフェット氏とは反対に仮想通貨市場に前向きに見ているIMFの専務理事クリスティーヌ・ラガルド氏や金融大手であるフィデリティも仮想通貨の可能性について徐々に意見やサービスを進めている事もあり、今後さらにどのような意見が出てくるのか、著名投資家や大企業のCEOの発言は注目とも言える。
参考:CNBC