SIRIN LABS(シリンラボ)社が以前から発表してたブロックチェーンスマホ、FINNY(フィニー)が29日に発売された。
スイスに拠点を置いているシリンラボは昨年の12月にICO(イニシャル・コイン・オファリング)を行い、約180億円相当の資金を調達する事も話題となった。
フィニーの特徴は、アンドロイドとシリンの独自OSの両方に動作し、コールドストレージの仮想通貨ウォレットと暗号化された安全な通信を提供してくれるという。セキュリティ面において安全を確保したい人々にはぴったりのスマホだ。
さらに仮想通貨を購入する際、取引所経由にて購入するのが一般的だが、取引所を経由せずに仮想通貨間での両替を行う機能を搭載しており、取引レートにもよるが逐一取引所に訪問する手間を感じている人にとってはリアルタイムに両替できるのは画期的と言えるだろう。
販売価格は999ドルとされてあり、国内で人気機種のiPhoneと比較し同等の価格帯であるため一度試してみたいユーザーにとっては手に取りやすいと言える。
販売数によっては売り切り状態になることも懸念材料になりがちだが、製造にはアップル社のiPhoneを手掛けている台湾のFoxconn社が関わるために在庫切れが生じたとしても混乱は一時的と言えるだろう。
どれくらいブロックチェーンスマホがユーザーに恩恵を与えるものなのかは、実際に使ってみなければわからないが、まずセキュリティ面において実感されるようであれば、今使われているセキュリティソフト使用料によるコストも削減できる。
ブロックチェーンスマホには様々な可能性があるが、実際にユーザーからどのような声が上がって来るかによって普及率も変わっていく事だろう。