ネット通販大手Amazonは28日、米ラスベガスで行われたAmazon主催のカンファレンス「AWS re:Invent」にて、法人向けサービス「Amazon Managed Blockchain」と「Amazon Quantum Ledger Database」のリリースを発表した。
同サービスは、“スケーラブルなブロックチェーンネットワークの構築と管理を容易にしてくれる完全に管理されたサービス”で、ユーザーはHyperledger Fabric、またはEthereumを使用してプラットフォームを構築できるという。
新しいプラットフォームは、Amazonにより提供されるクラウドコンピューティングサービスのAmazon Web Services(AWS)によって提供される。AWSは、Netflixなどのプラットフォームを含む多数のWebサイトとサービスに利用されており、190か国の100万以上、日本国内でも10万以上の利用者がいる。
Amazonの公式ホームページによると、Amazon Managed Blockchainは「ネットワークを構築するためにかかる諸経費を排除し、数百万のトランザクションを実行する数千のアプリケーションの要求を満たすように自動的に拡張される。」という。さらに、ブロックチェーンプラットフォームは別のデータベース製品にもデータ保存ができると説明されている。
「Managed Blockchainは、完全に管理されている元帳データベースであるAmazon Quantum Ledger Database(QLDB)にブロックチェーンネットワーク活動の不変的なコピーを複製することができます。これにより、ネットワーク外のネットワーク活動を簡単に分析し、トレンドを把握することができます。」
QLDBはブロックチェーンプラットフォームではないが、Amazonのブロックチェーン製品と組み合わせれば「データ変更の完全かつ検証可能な履歴を維持する」ことができるという。サービスは現在プレビュー中であるが、サインアップして承認された場合、ブロックチェーンネットワークを作成することができ、その時点で他のAmazon Web Servicesメンバーを招待することができるようになる。
参考:CoinDesk