世界第2位の株式市場ナスダックが、2019年第1四半期にビットコイン先物の導入を検討していることが明らかになった。27日、米ブルームバーグが報じた。

ブルームバーグへ報告された関係者のレポートによると、ナスダックは仮想通貨先物市場オペレーターとして営業するため、米商品先物取引委員会(CFTC)と協力し、規制当局の承認を受けることに力を入れているという。関係者の1人によれば、上場は来年2019年の1~3月(第1四半期)になる見込みであるという。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社であるICEによって構築された仮想通貨取引プラットフォームのBakktは、1月24日にビットコイン先物を開始すると20日に発表。ICEは、同日までに取引するための新しいBakkt Bitcoin(USD)Daily Futures契約を規制当局の承認を条件にリストアップする予定となっている。

需要が増加していくことが確実でない限り、ナスダックほどの規模の大きな企業が新しい資産クラスのインフラを開発することは考え難い。長期的な弱気市場でのナスダックの参入は、同社が米国市場からの十分な制度的需要を見ていることを示唆していると言っていいだろう。

順調に行けば、2019年の第2四半期までに仮想通貨市場はナスダックとNYSEの2つのビットコイン先物を運営する取引所を抱えることになりそうだ。ナスダックの計画の詳細は依然として不明であるが、この2つの市場は資産の追加流動性の増加につながる可能性がある。

参考:Bloomberg