OSサプライヤーでブロックチェーン関連の電子機器開発を手掛けているSIRIN LABS(シリン・ラボ)が開発を進めているブロックチェーンスマホの製造担当の企業を確保したと4日、Bloombergによって伝えられています。

製造担当企業はFoxconn傘下のFIHモバイルで、ブロックチェーンスマホであるFINNY(フィニー)の開発支援をすることで合意したと言います。Foxconnと言うと日本ではシャープを傘下にした鴻海精密工業が知られていますが、FIHモバイルは鴻海科技集団の中核会社。

Foxconnは台湾を拠点とする電子機器受託製造サービスEMSの世界的企業であり、顧客としてアップルやグーグル、シスコ、ファーウェイ、アマゾンなどの大企業も名を連ねている事でも知られています。今回シリン・ラボがFoxconnと開発をすることで、ブロックチェーンスマホが一部のマニア向けに製造するものでなく、今後幅広く普及していく事を見越して提携したと考えられます。

実際、スマホにおけるセキュリティ問題がある中でウィルス対策をするソフトをダウンロードしたとしても完全に守られると言う保証がない現状があります。ブロックチェーンの最大のメリットはセキュリティの確保、改ざんできないことがあるためにフィニーによって早い段階で市場を治めたいシリン・ラボの狙いもあると見られます。

Foxconnにはファーウェイがすでに顧客として利用している事もあることから、今回のフィニーの開発支援はスムーズに進んでいくことでしょう。フィニーの予約注文はすでに25万台を超えており出荷は10月の予定です。

参考:Bloomberg