三菱UFJ銀行は9日、ブラジル4大銀行の一つであるバンコ・ブラデスコと日本・ブラジル間における国際送金の開発で協力を目的とする覚書を締結したことを発表した。

三菱UFJ銀行とバンコ・ブラデスコは昨年9月にフィンテック分野における協力を目的とした覚書を締結しており、今回はその一環としてリップル社が提供するブロックチェーン技術を活用した日本・ブラジル間での国際送金の共同研究を開始することを決定したという。

リップル社の公式Twitterアカウントでも9日、本件についてツイートしている。

昨年3月に三菱UFJ銀行は、リップル社および 7 行の銀行から構成されているアドバイザリーグループの「RippleNet Advisory Board」に参加している。グループ参加行同士で利用できるようにするため、ビジネスルールの策定に貢献していくという。

また、MUFGは今年5月にスタンダード・チャータード銀行と共同でリップルの技術を使ったタイ・シンガポール間での国際送金の実証実験を成功させている。

日本を代表するメガバンクである三菱UFJ銀行がリップルのブロックチェーン技術を活用することは業界にとって大きな前進となるだろう。今回のバンコ・ブラデスコとはどのようなシステム開発になるか詳細は明らかではないが、今後の研究結果の報告が待たれる。

参考:MUFG(PDF)