シンガポール政府系のエネルギー企業のSPグループが、ブロックチェーンを活用した再生可能エネルギー証書(REC)を取引するプラットフォームを立ち上げたことを発表した。

RECとは、太陽電池により特定の量の電気が生産されたことを証明する文書であり、どれくらいの自然エネルギーが作られたかを把握するために用いられる。

このプラットフォームは、今週シンガポールで開催されたASEAN Energy Business Forumにて発表し、同グループはブロックチェーンを利用して企業の透明性と効率性を向上させる計画としている。

エネルギー分野でのブロックチェーン活用はシンガポールだけに限らず、日本でも行わなわれてきており、最近、関西電力が電力の直接取引の実証研究を開始したことでも話題となった。

特に日本においては企業が製品の実証結果を改ざんしたとして不祥事を起こしていることから、日本のモノづくり文化が疑わしいものとなってきている。

企業が製品に対してどれくらいの効果を出したのか、研究、実証結果と共にブロックチェーン上にて管理することで、消費者側も安心して利用することができる。

今のところ、シンガポール国内のみの市場となっているが、将来アジア地域において市場が拡大していくことも期待される。

そうとなれば、隣国が電力が不足しているのか過剰になっているのか地域で把握することができることから、1国ですべて解決しなければならないリスクを回避することができる。今回、ASEAN Energy Business Forumにて大々的に話されたことで、影響は今後大きく広がっていくこと考えられる。

参考:SP Group