ジャーナリストに雑誌の編集長、ヘッジファンドマネージャーやキャピタルマネジメント会社のアナリスト、CNBCの特派員など様々な経歴を持つCory Johnson氏は、今年の3月に8年間働いていたブルームバーグTVを辞め、リップル社のマーケティング責任者に就任した。
投資家向け金融ニュースや分析サービスを提供する金融メディアのBenzingaのポッドキャストにてJohnson氏は、リップルや仮想通貨、そしてそれらを支える技術についての心境を語った。XRPがリップル社を離れても存在することが可能で、他の多くの企業がネットワークを構築しており、リップル社の代わりを務めている点を指摘した。
「リップルが無くなると寂しくはなりますが、XRPは存在し続けるでしょうし、他の多くの企業やスタートアップが新しいビジネスを模索するためXRPを基盤としたテクノロジーとして使用しています。XRPはビットコイン2.0のようなものです。ビットコインより早く、ビットコインよりも多くのパワーを必要とせず、中国のマイニング企業によってコントロールされることもありません。ただ基本的には、主に価値の移動に使用されるブロックチェーンのデジタル資産です。」
リップルは2012年から仮想通貨の業界に参入しており、ユーザーやサポーター、またそれに依存している企業が形成する大きなコミュニティを持っている。銀行との相性の良さや技術的な設計から、集中化をめぐってこれまで散々議論の対象となってきた。
しかし、Johnson氏によると、リップルはこのような立場にあるにも関わらず、まだスタートアップの段階であると述べた。
「私はブルームバーグにいた頃、市場のラジオ番組をスタートさせました。その後、もうスタートアップではないなという段階にたどり着いた時、何か新しいことを始めたいと思いました。リップルは間違いなく大きなスタートアップでしたし、早いスタートアップでした。そして他の新興企業よりも遥かに多くのけん引力を持っておりました。本当に自分に合っていることをする必要があるように思えたのです。」
様々な企業で活躍してきたJohnson氏。そのマーケティングの才能をリップル社でも役立ててくれることだろう。今後の展開から目が離せない。