ライトコイン創設者であるチャーリー・リー氏が20日、韓国の仮想通貨取引所であるBithumbへのハッキング攻撃に対し、ビットコインのファンダメンタルズを変えるには至らないとCNBCのインタビューの中で見解を示した。

ビットコインの価格は、ビッサムへの攻撃直後に数パーセント下落したものの、発覚の数時間後には下落前の水準を取り戻した。市場では単なる反発だという見解もあるが、リー氏によれば、ハッキング攻撃のニュースに対し恐怖心を抱いた相場というのは下落に反応するし、それはいつものことだと言う。

ただ、銀行強盗が金の価格に影響を与えないのと同じように、ハッキング攻撃がビットコインのファンダメンタルズに影響を与えるものではないと主張しており、手薄な銀行のセキュリティの管理との楽観的に見ている。

リー氏は、仮想通貨の取引所は現在、顧客の資産を守る方法を検討しているところで、改善された部分もあるがまだ時間がかかると言う。

さらに、個人がビットコインで資金繰りをするというパラダイムシフトが起きているとして、自分自身のコインを守ることに人々は慣れなければならないと強調し、それでもこれまでの資金繰りの方法よりはるかに良いと付け加えている。

ビットコインの価格は今年に入り、60％～70％ほど下落しているが、リー氏はビットコインはいまだに健闘しているとし、ビットコインのネットワークは過去2～3年の間にかなり強化されたと語った。

また現在のビットコインの価格は、本来のポテンシャルからかけ離れているようだと述べ、ビットコイン価格は回復してすぐに上昇すると予想している。

ただ現在の弱気相場がどれくらい長く続くかは不明であり、3～4年かかるかもしれないし、1日からもしれないと予測し、将来に対しては有望との見方をしている。

ビットコインなど仮想通貨は今まで終息する噂がありつつも継続を続けており、開発陣営も初期に比べ、さらにシステム強化していることもあって、徐々に仮想通貨としての役目が本領発揮されていく形に向かっている。今後は取引所のセキュリティ強化が課題となってくることだろう。

参考：CNBC