米最大の投資銀行、ゴールドマン・サックスが仮想通貨の上場デリバティブの取扱いを検討していることが分かった。20日、Bloombergによって伝えられている。

ゴールドマン・サックスの最高執行責任者(COO)である、David Solomon氏はBloomberg TVとのインタビューで以下のように述べた。

「弊社ではビットコインの先物の準備をしており、そこでの活動について話しているが、非常に慎重に行っております。顧客の声に耳を傾け、このような取引を行っている顧客の手助けをしています。」

Solomon氏は、「仮想通貨デリバティブ取引を扱うことでビジネスを進化させ、その環境に適応する必要がある。」と付け加えた。

ゴールドマン・サックスとしては、ビットコインなどの規制されていない仮想通貨市場が、有益な機会か、世界的な金融システムに対する脅威かどうかを判断するのに苦労しているようだ。同社では、昨年12月に仮想通貨のトレーディングデスク設置を検討しているとしたが、今年1月にはそれを否定したばかり。

また先月、元社長であり、アメリカ合衆国国家経済会議委員長も務めた、ゲイリー・コーン氏は「将来主流になる仮想通貨はビットコインではなく、もっと簡単なものだ。」とビットコインに対しては懐疑的な発言をしている。

参考:Bloomberg