米テキサス州のTSSB(テキサス州証券局)は8日、無登録証券販売及び投資家に詐欺的な説明をして誤解を招くとして、ビットコイン投資会社に対し、停止命令を発出しました。

停止命令を受けたのは、ジェームズ・ブッチャー氏とリチャード・ダン氏の2人が代表として務める、フォレックスEA&ビットコイン・インベストメントLLCです。

停止命令によればTSSBは「外国為替及びビットコイン取引プログラムへの投資の売り出しに関する詐欺」、「実質的に誤解を与える詐欺的な行為」に関与したとして指摘しています。

フォレックスEA&ビットコインLLCは、ニューヨーク州で事業を行う有限責任会社であると主張しているが、これは実質的に誤解を与えているか、さもなくば世間を欺いてる可能性が高いとし、その理由としてニューヨーク州国務省企業局には、被告同社のものとされるいかなる申告も登録されていないとも指摘しました。

さらに命令書は、同社のビットコイン投資プログラムにおいて、「100%の利益」を保証して宣伝したことや、「5,000ドルを投資すれば21日間で5万ドルのリターンが得られる」と説明するなど、TSSBは同社の自らの背景とビットコイン投資のリスクに関して、適切な情報を開示していなかったと主張しています。

投資分野はリスクを開示するのが義務であり、リスク告知をせずに外国為替及びビットコイン取引プログラムへの投資が高利益をもたらすと説明している事で、誤解及び意図的詐欺の可能性が高く、投資には必ず付随するリスクが存在しているために停止する措置をしたTSSBは今後参加しようとする顧客の財産を守ることにも繋がったと言えるでしょう。

最近の仮想通貨の相場は徐々に上昇傾向であるため、今後、期待感からこのような曖昧な仮想通貨投資の宣伝が増えてくることも考えられます。日本国内においても100%の利益保証(必ず儲かるなど)を謳う詐欺行為も見受けられますので、注意が必要です。

参考:TSSB