ドイツの銀行である、VPE WertpapierhandelsBank AG(VPE Bank)は25日、機関投資家向けに仮想通貨取引サービスを開始したことを発表しました。

VPE Bankはドイツの金融規制当局である、BaFin(Bundesanstaltfür Finanzdienstleistungsaufsicht)のライセンスを保有しており、ドイツの銀行としては仮想通貨取引サービスを提供する初めての銀行となりました。VPE Bankの広報担当である、Katharina Strenski氏は以下のように述べました。

「ビットコイン、ライトコイン、イーサリアムなどの仮想通貨は、近年有望な資産クラスとなっています。これまで仮想通貨の取引は仮想通貨取引所や、オンライン市場に限られていました。私たちは、お客様へ仮想通貨取引サービスを提供できるドイツで初めての銀行になれたことを嬉しく思います。」

VPE Bankが提供するこのサービスは、完全な銀行ライセンスを持つ最初の銀行プラットフォームであり、有力な銀行および仮想通貨専門家の支援を受け、デジタルバンキング・プラットフォームを作る技術会社であるsolarisBank社との提携によって開発されました。

VPE Bankの仮想通貨取引口座は、solarisBankによって預託され、保持されます。顧客は個々の仮想通貨ウォレットにアクセスすることができ、これにより最高のセキュリティ基準が保証され、迅速かつ簡単な取引を行うことが可能になります。

また、Strenski氏は以下のように付け加えました。

「今まで、機関投資家は非常に高い仮想通貨取引の参入障壁にぶつかってきました。私たちの提供する仮想通貨取引は、これまでにない便利なサービスとなることでしょう。」

各国で仮想通貨を巡る規制が整えられていく中、VPE Bankのように積極的に仮想通貨取引のサービスを行うことで、ドイツだけでなく世界的に市場に良い流れができることが期待されます。

参考:PR Newswire