インドの仮想通貨取引所であるKoinexが4月28日、新たに8つのリップル(XRP)との取引ペアを追加したことを発表しました。

Koinexの公式Twitterによれば、XRP基軸の取引所は世界で初めてとコメントしており、同社はXRPの高い流動性とトランザクションスピードに注目しているとのことです。

今回、XRPの取引ペアとして、Litecoin、Omisego、Request Network、Golem、Aeternity、Tron、Nucleus Vision、Eos、の8つが用意されています。また、Koinexではこの8つのペア以外にもインドルピー(INR)、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)でも取引可能です。

koinex-ripple
XRP基軸の8ペア(画像はKoinexより)

インドは先日、インドの中央銀行にあたるインド準備銀行、インド財務省、物品サービス税(GST)評議会に対し、仮想通貨を取り扱う企業の取引を中止するというインド準備銀行による決定が憲法に違反していると主張する通知をデリー高等裁判所が発行したことで、国を上げて仮想通貨を巡り激しく対立しているのが現状です。

そんな中、XRP基軸取引をKoinexが発表した事もあり、今後さらに仮想通貨取引をする市場参加者からの後押しが欲しい状況とも言えるでしょう。

XRPに関しては、国際的にリップルの技術を採用する金融機関が増えており、今後さらに取引が活発になるであろうと見込まれることから、今回の導入になったと考えられます。

国内の仮想通貨取引所においてはSBIバーチャル・カレンシーズがXRPをフィアットペアとして上場する取引所(XRP基軸であるかは現在明らかではありません)としても注目されていますが、コインチェックのネム(XEM)の流出事件の事もあり、セキュリティの強化として開業の時期を今夏に延期する形としています。

Koinexは世界初のXRP基軸取引所として、世間に知られるようになり、XRPの流動性向上にも貢献することでしょう。また、今後更なる通貨ペアを発表してくることも考えられます。現状、テザー(USDT)やBTCを基軸とする取引所が主ですが、KoinexのようにXRP基軸で取引できる所が増えてくれば、XRPの価格も上昇に向かっていくでしょう。