米IBMは19日、ブロックチェーン技術を活用した世界一小さいコンピュータが近い将来、毎日使用するデバイスに取り付けられるようになることを発表しました。このコンピュータは塩粒よりも小さいサイズと言うことで将来的にさまざまな分野に使われていく可能性もある。

この発表はラスベガスで開催された「Think 2018」の中で行われました。塩粒より小さいサイズのコンピュータが日用品デバイスに組み込まれるようになり、ブロックチェーンの分散型台帳技術と共に、生産場所から顧客の手に渡るまでのプロセスを可視化するために使われるとしています。

まず物流分野に活用するためにIBMは物流大手のマースクと共に、今年1月、ブロックチェーンを活用したサプライチェーン運用を開始しましたが、準備に1年以上を要したとのことです。

物流分野に活用する事で、品物がどの場所にあるのか、追跡は勿論のこと、紛失した時の原因などの追究にも役立てられます。また、食品の安全性や偽造品の特定などにも応用できると考えられています。

今回の極小コンピュータでブロックチェーンが使われる事により商品の追跡、管理が便利になり、より生活に密着したものになることから、さらなる技術革新が期待されます。IBMでは今後5年以内の実用化を目指しています。

参考:IBM