ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は以前から計画していた自国独自の仮想通貨「ペトロ」のプレセール(事前販売)を2月20日に始める計画を立てています。CNBCによって伝えられています。

先週火曜(1月30日)、マドゥロ大統領は、政府によって現在の悲惨な経済危機を救うことができるとし、国営テレビの番組の中で以下のように述べました。

「世界のすべての仮想通貨は、ベネズエラのペトロ発行に関する発表後に再評価されました。」

マドゥロ大統領が1億バレル相当のベネズエラに埋蔵された石油に裏付けられるトークンを発行するとし、以下のように価値が付くと見通しています。

「発行するペトロの時価総額が、ちょうど60億ドル以上になるでしょう。(1ペトロ=1バレルの価値)」

ベネズエラは激しい金融危機の中で自国通貨の価値を引き上げようとしています。また、ロイターがレビューした文書では、ベネズエラ政府が2月中旬に23億ドル分を最大60%割引きで販売するように勧めているとのことです。

ハイパーインフレの進むベネズエラでは外貨獲得のための金融政策として仮想通貨を活用していくと考えられ、国を揚げてのICOのような見方もされます。

各国では自国通貨のデジタル化(法定通貨と等価のデジタル通貨など)により、利便性を図る動きも見られますが、ベネズエラの「ペトロ」のケースは自国に埋蔵される資源に紐付けられますので、価格の変動性が高くなるかもしれません。また、日本国内でペトロのプレセールに参加する方法の詳細は明らかではありません。

参考:CNBC